ゆーあんぎゃるど!

ボーマンダは弱い

4世代のバトルタワーマルチに心を折られた話

 はいどーもジキルです。本来だったらこの記事は「サファボボーマンダと行く!4世代以降(ほぼ)リボンコンプの旅!!【ソウルシルバー編】」になる予定でした(ほぼである理由はワールドアビリティリボンがニンテンドーWi-Fiコネクションの終了に伴い正規入手が不可能となっているからです)。ですが4世代バトルタワーのNPCマルチで50連勝することが条件の、一説にはリボンコンプにおける最難関であるとも言われるマルチアビリティリボンの取得でものの見事に挫折したので、今回は私がどのようにして心を折られたのかについて書いていこうと思います。

 

ここまでは行ったんだよ……

 

そもそもNPCマルチって何?

 10年以上前に発売された作品のエンドコンテンツである時点で現代のポケモントレーナーには余り認知されていないと思われる上、仮に知っていたとしても真面目に挑戦したことのある人は限られるであろうバトルタワーのNPCマルチ。その内容を端的に表すと、「連携が取れないどころか勝つ気があるのか疑わしいレベルの謎行動を取ってくることさえあるNPCとタッグを組んでダブルバトルで連勝し続ける」というものになります。味方は2体、敵が4体、そして2体の賑やかし。フロンティアクオリティと呼ばれる何十何百の試行回数が産み出す圧倒的な下振れ現象も相まって正に地獄のような様相を呈することもしばしば……ちなみにこれはバトルタワーマルチの受付で「つうしんで おともだちと タッグを 組みますか?」の問いにいいえを選んだ場合の代替措置みたいなものなので、お友達やもう一人の自分が居なくても安心して遊べるコンテンツです。殿堂入りしている4世代のROMを持っている人は試しに挑戦してみよう!どっちもマルチバトルであることに違いはないんだから通信マルチとNPCマルチで貰えるリボンも同じにしてくれれば良かったのに

 さて、NPCマルチでまず初めに行うことがパートナー選びになります。選択できるのはダイヤモンド・パール・プラチナで一時的に同行者となる5人ですね。彼等を独断と偏見によって強い順に並べるとこんな感じ。

 

ミル:最強。大好き。愛してる

ゲン:中々強そうなポケモンを連れていることが多いが、5周目辺りからゲンを選んで負けた試合は数知れない(49連勝した時を含む)ので個人的な心証はとても悪い

マイ:強い時と弱い時の振れ幅が大きい印象。他のパートナーにも言えることではあるが、ポケモンが強いからと言って型が強いとは限らなかったりする

モミ:2、3回くらいは選んだ記憶あるけど、ギガドレ1ウェポンなので一生根を張ると宿り木をし続けていたフシギバナの印象しかない

バク:うわー なんだよ おれを しんよう してくれよなー!

 

 ダブルバトルのルール上どんなに硬いポケモンでも抜群技持ちの相手に上から集中狙いされたらすぐやられてしまうので、素早さと特攻が高いポケモンを連れていることが多いミルが個人的には一番有用だと思っています。

 また、上述の通り彼等は挑戦する度に違うポケモンを連れており、判断材料として各々が現在所持しているポケモンとそのメインウェポンを教えてくれます。

 

例文:ねえねえ あたしね ポリゴンZ と いっしょなの! でね トライアタックが とくいなんだ! でね もう1ひきの フーディンは サイコキネシスの わざが すごいの

 

 この情報によってドラゴンクロー採用ラティオス滝登りスイクンの様な3世代と勘違いしちゃったのかな?というあからさまな地雷を避けて強いポケモンを連れた相手をパートナーに出来るという訳ですね。ろくな仲間が居ない場合には誰とも組まずに一旦帰宅して、日付変更と共に行われる再抽選に賭けることも可能です。ちなみにミルちゃんはパートナーになるのを断っても「今度一緒に行こうね!」と無邪気に誘ってくれるのでとてもかわいい

 パートナーが決まったらバトル開始!途中で負けるか1周(7連勝)が終わるまで基本的にはノンストップです。バトルタワーで3周目ラスト(21戦目)と7周目ラスト(49戦目)にフロンティアブレーンクロツグさんが参戦してくるのはシングルバトルのみなので、こちらのルールにはボス的な存在は特に居らず、とにかくモブトレーナーと戦い続けることになります……居ないはずなんですけど、なんか49戦目と50戦目は何か明らかに相手の使用ポケモンが強かったような気がするんだよな……

 マルチバトルのルールはほぼ2人で指示を分担するだけのダブルバトルなのですが、「一人のトレーナーが同時に出せるポケモンは1体だけ」という点が明確に異なります。つまりどちらか片方のポケモンを集中狙いして先に2体倒してしまえば2対1で勝負を進めることが出来るということですね。最初の方はそんなこと狙わずとも試合が終わるし最後の方にはそんなことを狙ってる余裕はなくなるので中々ままならないものですが……

 

使用ポケモン紹介

ゲンガー@襷

ヘド爆 シャドボ 凍風 道連れ

控えめCSぶっぱ

 

 裏のボーマンダを補佐するにあたり、「ほとんどの相手に最低限の仕事は出来る」「裏が物理なので特殊型」「全体Sサポートの出来る凍風はダブルに強いし相手のHPに関わらず一撃死させて2対1の状況を作りやすい道連れはマルチに強い」等の理由から選定されたポケモン……という体で実のところ偶然ボックスに孵化余りが居たから使ってるだけの子。故に鋼タイプとかを出されるだけでかなりしんどくなります。裏のマンダが地震と大文字を撃てるし鋼はD低い奴多いから最悪半減でもゴリ押し出来るしそこまで困ることはないんだけど……

 特筆すべき長所はやはり道連れ。酷い初手出し負け対面でも取り敢えず連打してるだけで最低1体分の仕事はしてくれます。まあこのルールにおいて本当にヤバいのは「王者の印+先制技でこちらが死ぬまで一生怯ませてくる」「襷で耐えてから道連れ連打するつもりだったのに味方が砂を蒔いてくる(敵は砂ダメを受けないタイプ)」みたいなパターンなんですがね

 

 

ボーマンダ@ラム

逆鱗 空を飛ぶ 地震 大文字

やんちゃASぶっぱ

 

 こっちにリボンを付けるのが主目的だったサファリボールボーマンダ。サファリゾーンで何体か捕まえた中で一番使えそうだった性格がやんちゃだったので物理主体のフルアタ両刀にしています(HC振りではない)。龍舞等のタマゴ技はボール遺伝の不可能な4世代ではサファボボーマンダに覚えさせることが出来ないしこういう感じの型が一番安定すると思いますね。攻撃対象を選べない逆鱗と呑気に空飛んでる間に相方に攻撃が集中する空を飛ぶは本来のダブルバトルなら結構なプレミ技だと思いますが……逆鱗はドラゴンクローだと火力足りなすぎるし、空を飛ぶは氷技持ってる相手等の攻撃を避けてその処理をパートナーに丸投げ出来たりするので意外と使えるということで妥協しています。ちなみにゲンガーもボーマンダ努力値振りがぶっぱとしか書かれてないのは間違って255振っちゃってる箇所があるからです。そうならないようにカウンター回しながら努力値振ってたはずなんだけどなぁ……まあ個体値が偶数だったら4振っても無駄になるから良いか

 

で、実際どういう負け方をしたのか

 単なる下振れというだけなら枚挙に暇がない(両方に凍える風避けられるとか2連王者の印発動とかNPCの龍星群3連外しとか)ので、ここでは40連勝以上した3つのケースで何故敗北したのかを書いていこうと思います。当然録画とかしてる訳でもないし当時のツイートを元に記憶を辿って書き起こしてるので不正確な箇所があったりするのを許して

 

 

・味方にエンテイメタグロスのゲンを選んだら、1戦目相手の初手がホエルオー&スイクン。とは言えエンテイは準伝だし少しくらい仕事してくれるだろうと思ってたのにホエルオーの先制の爪発動→ハイドロポンプで1回も行動することなく即死。裏のメタグロスは次ターンの吹雪で凍って死ぬまで動きませんでした。

 

 選出段階で相手との相性が悪すぎるのに運悪まで重なって詰んだタイプの負け方。裏には冷b持ってるクレセリアまで居たので、ボーマンダとかいう氷4倍ポケモンじゃどう足掻いても勝ち目はありませんでしたね。ちなみにこれが50戦目でした。

 

 

・こちらは浮いてるゲンガーだし相手は両方地面等倍なので取り敢えず地震撃って火力稼いでくれれば良い状況で何故か砂嵐を使うゲンのガブリアス。その結果ゲンガーの襷は潰れるしゲン自身の裏も砂ダメ食らってるしで踏んだり蹴ったり。最終的にはこちらのボーマンダと相手のラグラージがお互いにミリ耐えし、砂ダメによりマンダだけが死亡して敗北。

 

 そこまではかなり順調に試合を進められていたのに、たった1ターンの神の一手で(悪い方向に)ひっくり返る盤面。同じ3世代出身の御三家と600族がお互いに限界ギリギリまでしのぎを削り、最後に僅かばかりの環境的要因によって勝敗が決まる有り様は最早芸術的でさえありました……この環境味方が蒔いた種なんだけど!?この試合(というか何故か急に砂嵐撃ち出したこのターン)以外はゲンのガブリアスも普通に地震を使ってくれていたので、もしかしたらゲンもうっかり間違えてボタン押しちゃったのかもしれないな~等と思いながら、私はもうミル以外絶対に使わないことを誓いました。

 

 

・初手メタグロスの先制の爪発動→思念の頭突きによる怯みで何もしない内からゲンガーが死に体に(このくらいの下振れなら最早気にならなくなってきた)。ラス1対面で黄色ゲージまで削れたニョロトノとHP満タンのミルのフーディンが残り、このまま普通にサイキネで撃ち合いすれば勝てそうな状況で……

 

フーディンは みらいに こうげきを よちした!』

 

🤔

 

 正直もう内心では「アア……終ワッタ……」となっていたものの、ニョロトノが催眠術を使ってきたこと、ハイドロポンプを一回避けた(フーディンは光の粉を所持)ことによって未来からの攻撃が成立する千載一遇のチャンスがやってきました!!

 

『しかし うまく きまらなかった!』

 

🤔🤔

 

「未来予知が不発って何?ニョロトノがそういうの効かない特性や道具なの?フーディンがまだ眠ってるからか?いやそんなはずないよな……」とこの時の私は困惑していましたが、後で調べてみた所によると4世代での未来予知の命中率は80。普通に技を外した時にも上の様なテキストが表示されるらしいです……ここまで来てまだ下振れるの!?

 と、まあそんなことをやっている内にとうとうフーディンが目を覚ましました!ハイドロポンプを一発食らって既にHPは赤ですが、フーディンの一致サイキネなら残り半分以下のニョロトノくらい削り取れるはず……

 

フーディンは みらいに こうげきを よちした!』

 

🤔🤔🤔

 

 何がなんでも頑なに未来を予知し続けたフーディンニョロトノのドロポンで落とされていく中、私の脳裏に過ったのはミルとパートナーになった時のあの言葉……

 

『ねえねえ あたしね ポリゴンZ と いっしょなの! でね トライアタックが とくいなんだ! でね もう1ひきの フーディンは サイコキネシスの わざが すごいの!』

 

サイキネ使ってくれよ!!!!!!!

 

まとめ

・4世代バトルタワーマルチはマジで難しいので救いがなかった

・これでもステージやルーレットよりは大分運要素抑えめなので、奴等に専用のリボンが無くて本当に良かった

・次回「サファボボーマンダと行く!4世代以降二つ名コンプの旅!!【ソウルシルバー編】」をお楽しみに!!!!!

 

以上です。お疲れ様でした