ゆーあんぎゃるど!

ボーマンダは弱い

4世代のバトルタワーマルチに心を折られた話

 はいどーもジキルです。本来だったらこの記事は「サファボボーマンダと行く!4世代以降(ほぼ)リボンコンプの旅!!【ソウルシルバー編】」になる予定でした(ほぼである理由はワールドアビリティリボンがニンテンドーWi-Fiコネクションの終了に伴い正規入手が不可能となっているからです)。ですが4世代バトルタワーのNPCマルチで50連勝することが条件の、一説にはリボンコンプにおける最難関であるとも言われるマルチアビリティリボンの取得でものの見事に挫折したので、今回は私がどのようにして心を折られたのかについて書いていこうと思います。

 

ここまでは行ったんだよ……

 

そもそもNPCマルチって何?

 10年以上前に発売された作品のエンドコンテンツである時点で現代のポケモントレーナーには余り認知されていないと思われる上、仮に知っていたとしても真面目に挑戦したことのある人は限られるであろうバトルタワーのNPCマルチ。その内容を端的に表すと、「連携が取れないどころか勝つ気があるのか疑わしいレベルの謎行動を取ってくることさえあるNPCとタッグを組んでダブルバトルで連勝し続ける」というものになります。味方は2体、敵が4体、そして2体の賑やかし。フロンティアクオリティと呼ばれる何十何百の試行回数が産み出す圧倒的な下振れ現象も相まって正に地獄のような様相を呈することもしばしば……ちなみにこれはバトルタワーマルチの受付で「つうしんで おともだちと タッグを 組みますか?」の問いにいいえを選んだ場合の代替措置みたいなものなので、お友達やもう一人の自分が居なくても安心して遊べるコンテンツです。殿堂入りしている4世代のROMを持っている人は試しに挑戦してみよう!どっちもマルチバトルであることに違いはないんだから通信マルチとNPCマルチで貰えるリボンも同じにしてくれれば良かったのに

 さて、NPCマルチでまず初めに行うことがパートナー選びになります。選択できるのはダイヤモンド・パール・プラチナで一時的に同行者となる5人ですね。彼等を独断と偏見によって強い順に並べるとこんな感じ。

 

ミル:最強。大好き。愛してる

ゲン:中々強そうなポケモンを連れていることが多いが、5周目辺りからゲンを選んで負けた試合は数知れない(49連勝した時を含む)ので個人的な心証はとても悪い

マイ:強い時と弱い時の振れ幅が大きい印象。他のパートナーにも言えることではあるが、ポケモンが強いからと言って型が強いとは限らなかったりする

モミ:2、3回くらいは選んだ記憶あるけど、ギガドレ1ウェポンなので一生根を張ると宿り木をし続けていたフシギバナの印象しかない

バク:うわー なんだよ おれを しんよう してくれよなー!

 

 ダブルバトルのルール上どんなに硬いポケモンでも抜群技持ちの相手に上から集中狙いされたらすぐやられてしまうので、素早さと特攻が高いポケモンを連れていることが多いミルが個人的には一番有用だと思っています。

 また、上述の通り彼等は挑戦する度に違うポケモンを連れており、判断材料として各々が現在所持しているポケモンとそのメインウェポンを教えてくれます。

 

例文:ねえねえ あたしね ポリゴンZ と いっしょなの! でね トライアタックが とくいなんだ! でね もう1ひきの フーディンは サイコキネシスの わざが すごいの

 

 この情報によってドラゴンクロー採用ラティオス滝登りスイクンの様な3世代と勘違いしちゃったのかな?というあからさまな地雷を避けて強いポケモンを連れた相手をパートナーに出来るという訳ですね。ろくな仲間が居ない場合には誰とも組まずに一旦帰宅して、日付変更と共に行われる再抽選に賭けることも可能です。ちなみにミルちゃんはパートナーになるのを断っても「今度一緒に行こうね!」と無邪気に誘ってくれるのでとてもかわいい

 パートナーが決まったらバトル開始!途中で負けるか1周(7連勝)が終わるまで基本的にはノンストップです。バトルタワーで3周目ラスト(21戦目)と7周目ラスト(49戦目)にフロンティアブレーンクロツグさんが参戦してくるのはシングルバトルのみなので、こちらのルールにはボス的な存在は特に居らず、とにかくモブトレーナーと戦い続けることになります……居ないはずなんですけど、なんか49戦目と50戦目は何か明らかに相手の使用ポケモンが強かったような気がするんだよな……

 マルチバトルのルールはほぼ2人で指示を分担するだけのダブルバトルなのですが、「一人のトレーナーが同時に出せるポケモンは1体だけ」という点が明確に異なります。つまりどちらか片方のポケモンを集中狙いして先に2体倒してしまえば2対1で勝負を進めることが出来るということですね。最初の方はそんなこと狙わずとも試合が終わるし最後の方にはそんなことを狙ってる余裕はなくなるので中々ままならないものですが……

 

使用ポケモン紹介

ゲンガー@襷

ヘド爆 シャドボ 凍風 道連れ

控えめCSぶっぱ

 

 裏のボーマンダを補佐するにあたり、「ほとんどの相手に最低限の仕事は出来る」「裏が物理なので特殊型」「全体Sサポートの出来る凍風はダブルに強いし相手のHPに関わらず一撃死させて2対1の状況を作りやすい道連れはマルチに強い」等の理由から選定されたポケモン……という体で実のところ偶然ボックスに孵化余りが居たから使ってるだけの子。故に鋼タイプとかを出されるだけでかなりしんどくなります。裏のマンダが地震と大文字を撃てるし鋼はD低い奴多いから最悪半減でもゴリ押し出来るしそこまで困ることはないんだけど……

 特筆すべき長所はやはり道連れ。酷い初手出し負け対面でも取り敢えず連打してるだけで最低1体分の仕事はしてくれます。まあこのルールにおいて本当にヤバいのは「王者の印+先制技でこちらが死ぬまで一生怯ませてくる」「襷で耐えてから道連れ連打するつもりだったのに味方が砂を蒔いてくる(敵は砂ダメを受けないタイプ)」みたいなパターンなんですがね

 

 

ボーマンダ@ラム

逆鱗 空を飛ぶ 地震 大文字

やんちゃASぶっぱ

 

 こっちにリボンを付けるのが主目的だったサファリボールボーマンダ。サファリゾーンで何体か捕まえた中で一番使えそうだった性格がやんちゃだったので物理主体のフルアタ両刀にしています(HC振りではない)。龍舞等のタマゴ技はボール遺伝の不可能な4世代ではサファボボーマンダに覚えさせることが出来ないしこういう感じの型が一番安定すると思いますね。攻撃対象を選べない逆鱗と呑気に空飛んでる間に相方に攻撃が集中する空を飛ぶは本来のダブルバトルなら結構なプレミ技だと思いますが……逆鱗はドラゴンクローだと火力足りなすぎるし、空を飛ぶは氷技持ってる相手等の攻撃を避けてその処理をパートナーに丸投げ出来たりするので意外と使えるということで妥協しています。ちなみにゲンガーもボーマンダ努力値振りがぶっぱとしか書かれてないのは間違って255振っちゃってる箇所があるからです。そうならないようにカウンター回しながら努力値振ってたはずなんだけどなぁ……まあ個体値が偶数だったら4振っても無駄になるから良いか

 

で、実際どういう負け方をしたのか

 単なる下振れというだけなら枚挙に暇がない(両方に凍える風避けられるとか2連王者の印発動とかNPCの龍星群3連外しとか)ので、ここでは40連勝以上した3つのケースで何故敗北したのかを書いていこうと思います。当然録画とかしてる訳でもないし当時のツイートを元に記憶を辿って書き起こしてるので不正確な箇所があったりするのを許して

 

 

・味方にエンテイメタグロスのゲンを選んだら、1戦目相手の初手がホエルオー&スイクン。とは言えエンテイは準伝だし少しくらい仕事してくれるだろうと思ってたのにホエルオーの先制の爪発動→ハイドロポンプで1回も行動することなく即死。裏のメタグロスは次ターンの吹雪で凍って死ぬまで動きませんでした。

 

 選出段階で相手との相性が悪すぎるのに運悪まで重なって詰んだタイプの負け方。裏には冷b持ってるクレセリアまで居たので、ボーマンダとかいう氷4倍ポケモンじゃどう足掻いても勝ち目はありませんでしたね。ちなみにこれが50戦目でした。

 

 

・こちらは浮いてるゲンガーだし相手は両方地面等倍なので取り敢えず地震撃って火力稼いでくれれば良い状況で何故か砂嵐を使うゲンのガブリアス。その結果ゲンガーの襷は潰れるしゲン自身の裏も砂ダメ食らってるしで踏んだり蹴ったり。最終的にはこちらのボーマンダと相手のラグラージがお互いにミリ耐えし、砂ダメによりマンダだけが死亡して敗北。

 

 そこまではかなり順調に試合を進められていたのに、たった1ターンの神の一手で(悪い方向に)ひっくり返る盤面。同じ3世代出身の御三家と600族がお互いに限界ギリギリまでしのぎを削り、最後に僅かばかりの環境的要因によって勝敗が決まる有り様は最早芸術的でさえありました……この環境味方が蒔いた種なんだけど!?この試合(というか何故か急に砂嵐撃ち出したこのターン)以外はゲンのガブリアスも普通に地震を使ってくれていたので、もしかしたらゲンもうっかり間違えてボタン押しちゃったのかもしれないな~等と思いながら、私はもうミル以外絶対に使わないことを誓いました。

 

 

・初手メタグロスの先制の爪発動→思念の頭突きによる怯みで何もしない内からゲンガーが死に体に(このくらいの下振れなら最早気にならなくなってきた)。ラス1対面で黄色ゲージまで削れたニョロトノとHP満タンのミルのフーディンが残り、このまま普通にサイキネで撃ち合いすれば勝てそうな状況で……

 

フーディンは みらいに こうげきを よちした!』

 

🤔

 

 正直もう内心では「アア……終ワッタ……」となっていたものの、ニョロトノが催眠術を使ってきたこと、ハイドロポンプを一回避けた(フーディンは光の粉を所持)ことによって未来からの攻撃が成立する千載一遇のチャンスがやってきました!!

 

『しかし うまく きまらなかった!』

 

🤔🤔

 

「未来予知が不発って何?ニョロトノがそういうの効かない特性や道具なの?フーディンがまだ眠ってるからか?いやそんなはずないよな……」とこの時の私は困惑していましたが、後で調べてみた所によると4世代での未来予知の命中率は80。普通に技を外した時にも上の様なテキストが表示されるらしいです……ここまで来てまだ下振れるの!?

 と、まあそんなことをやっている内にとうとうフーディンが目を覚ましました!ハイドロポンプを一発食らって既にHPは赤ですが、フーディンの一致サイキネなら残り半分以下のニョロトノくらい削り取れるはず……

 

フーディンは みらいに こうげきを よちした!』

 

🤔🤔🤔

 

 何がなんでも頑なに未来を予知し続けたフーディンニョロトノのドロポンで落とされていく中、私の脳裏に過ったのはミルとパートナーになった時のあの言葉……

 

『ねえねえ あたしね ポリゴンZ と いっしょなの! でね トライアタックが とくいなんだ! でね もう1ひきの フーディンは サイコキネシスの わざが すごいの!』

 

サイキネ使ってくれよ!!!!!!!

 

まとめ

・4世代バトルタワーマルチはマジで難しいので救いがなかった

・これでもステージやルーレットよりは大分運要素抑えめなので、奴等に専用のリボンが無くて本当に良かった

・次回「サファボボーマンダと行く!4世代以降二つ名コンプの旅!!【ソウルシルバー編】」をお楽しみに!!!!!

 

以上です。お疲れ様でした

【S3構築記事】リングマは強い【最高1298位】

 はいどーもジキルです。今回はS3の序~中盤(2月17日まで)に使っていたパーティーを紹介したいと思います。当然最高順位もその頃のものなので実レートは全然高くないのを許して

 

パーティー紹介

 

ボーマンダ@こだわりスカーフ テラ鋼 自信過剰

ダブルウイング 逆鱗 地震 アイアンヘッド

意地ASぶっぱ余りH

 

 相棒枠。スカーフが持つ高い奇襲性能からの自信過剰によって意表を突いた勢いでそのまま相手のパーティーを半壊にまで……持ち込めたら良かったのになぁ。そもそも最速スカーフサザンドラや最速からやぶパルシェン(や最速身を削るミガルーサ)等に上を取られるリスクを負って性格意地っ張りを選択したのは、陽気だとダブルウイングでH4振りハバタクカミが低乱数になってしまう(というかA特化してても乱数が超悪い場合には耐えられる)という決して弱くはないけどなんか……それだけでやっていくにはイマイチな火力によるものなので、高々ランク+1くらいでは並み居る環境の高種族値ポケモンに対抗するのはかなり厳しい。そもそも神速やら礫が飛び交う環境に低耐久スカーフを放つのが良くない。ボーマンダだって600族なのに……

 

 

テツノワダチ@ブーストエナジー テラ飛行 クォークチャージ

地震 アイヘ アイススピナー ステロ

陽気ASぶっぱ余りD

 

 ボーマンダとの相性補完に優れたポケモン。6~7世代の頃はマンダの補完として同じタイプのドリュウズを愛用していたので火力と型破りを代償に拘らない素早さと耐久を手に入れたドリュみたいな使用感は結構好みだったんですが、現環境ではテツノツツミに揃って駆逐されるのもあって並んで選出する機会はそんなにありませんでした。

 

 

ハラバリー@突撃チョッキ テラ電気 電気に変える

パラボラチャージ ボルチェン アシボ 濁流

穏やかHD特化余りB

 

 特殊受け枠。カミ・ツツミ・ドクガのパラドックス特殊アタッカー3種を一身に請け負い全員に後出しが可能なものの、立ち回り気を付けないと普通に過労死起こすのでままならない子。意外とB耐久もバカにならないので状況によってはマルスケ潰れたカイリュー相手に突っ張って殴り勝つような試合もあったりしました。

 絶対多少はCに振っといた方が強いと思うんだけど、調整考えてダメ計するのが面倒だったので最後まで思考停止のHD特化で使い続けてましたね……

 

 

ラウドボーン@残飯 テラ妖 天然

フレアソング テラバースト 欠伸 怠ける

図太いHB特化余りD 

 

 たぶん99%テンプレ通りの物理受け枠。メジャーポケをそのまま使ってるので当然強い。最終的にはハラバリー+ラウドボーン+αみたいな選出で物理と特殊を受け回すのが基本形になっていきました。当然地面が一貫するので、基本的にテラスタルはコイツに切ることを要求されます。これが本パーティー解散の原因ですね……余りに弱点が見え透いて居るので途中ワダチをアーマーガアに変えてみたりもしたんですけどイマイチしっくりきませんでした。元々受けループとか使うの苦手なので、これはどちらかと言うと性格上の問題な気がしますね……

 

 

ハバタクカミ@襷 テラ無 古代活性

ムーンフォース シャドーボール マジカルフレイム 挑発

臆病CSぶっぱ余りH

 

 襷高速アタッカー枠。今気付いたんですけど画像に載ってるのはS3後半で使用した構築(https://you-and-garde.hatenablog.com/entry/2023/03/01/194906)で一時期採用していた瞑想ドレキス型の個体になっていますね。このPTで使ってたのは上に書いた通りの襷型なのですが……まあこんなパーティーレンタルする人なんて居ないだろうし良いかちなみに甘える身代わり瞑想ドレキスのハバタクカミはめちゃくちゃ弱かったです。ミガルーサ最強!

 さて、こっちのパーティーで使用してた襷ハバタクカミですが……テンプレなので態々解説するようなことはないですね。挑発を読み外して普通に殴られると割と致命傷食らうので扱いが難しかったです(適当)

 ちなみにこのハバタクカミはフォロワーさんの図鑑埋めに協力したお返しで貰った個体を使用させて頂きました。普通に自己産の個体複数持ってるのに特に理由なく他人のポケモン使いたがるのちょっとキモいな……?

 

 

リングマ@輝石 テラ妖 根性

のしかかり じゃれつく 地震 寝言

意地HAぶっぱ余りS

 

 状態異常対策と霊の一貫切りを兼ねる補完枠。130あるAと輝石による高耐久、のしかかりの麻痺効果による撃ち合いへの適性が相まってかなり高めの対面性能を発揮し、選出した試合ではかなりの確率で1体分以上の仕事をしてくれました。

 寝言は欠伸や胞子への対策。眠り時も根性の効果は適用されるので何れかの攻撃技を1.5倍の火力で打ち出せます。眠るを切ってるため能動的な発動手段がありませんが、その分寝言で眠るを引いて1ターン無駄にすることがないというアドバンテージ足り得ると思います。いつ起きるのかわからないせいでそこで無駄なターンが発生したりもするけど……

 テラスタイプは弱点の格闘を半減しつつじゃれつくの火力を上げるフェアリー。フェアリーの弱点である毒鋼には地震が刺さるので個人的にはかなり噛み合ってるんじゃないかなと思うんですが、先述の通りこのパーティーはラウドボーンにテラス切らないと地面の一貫が凄いので余り使う機会に恵まれなかったのが残念です。

 

~ダメージ計算の一例~

ハバタクカミのC252ムーンフォース 39.5~47.2%の確定三発

テツノツツミのC252ハイドロポンプ 42.6~50.7%の低乱数二発(2.34%)

A特化黒いメガネドドゲザンのドゲザン 42.6~50.2%の低乱数二発(0.39%)

A特化ハチマキカイリューの神速 32.9~39.0%の乱数三発(99.82%)

 

 

耐久無振りハバタクカミへのじしん 77.6~91.5%の確定二発

耐久無振りテツノツツミへののしかかり 54.9~64.8%の確定二発

H252ドドゲザンへの地震 52.1~61.8%の確定二発

マルスケ耐久無振りカイリューへののしかかり 25.3~30.1%

マルスケ無し耐久無振りカイリューへのじゃれつく 71.0~84.3%

 耐カイリューはテラス無しかつ耐久無振りならマルスケ込みのしかかり+じゃれつくでかなり良い乱数で落とせるのでのしかかりから入るのが良いと思います。仮にテラス切ってきたり耐久寄りの型だった場合でも3割で麻痺に出来るのは大きいし

 

HB特化カバルドンへの根性のしかかり 36.2~43.2% 

 

 等倍の物理でHBカバにこれだけ入れば上出来ですし、初手リングマカバルドン対面の場合ステロ→欠伸→欠伸で3ターン猶予があるのでそこそこ有利に立ち回ることが可能です。更に麻痺の試行回数も稼げるので

 

まとめ

リングマは高いA種族値と輝石による耐久でかなりの対面性能を誇るので強い

・ただ相手が鉢巻やメガネ持ってたり一致テラス切ってきたりすると流石に撃ち合いするのはしんどくなってくるので安定する引き先は居た方が良い

・受けに寄ったパーティーで弱点が一貫してるのは良くない

 

以上です。お疲れ様でした

【S3構築記事】ミガルーサは強い【最高レート1931】

 はいどーもジキルです。ランクマで相手が使ってるのを見たことないどころか使用率ランキング150位圏外のためポケモンHOMEを見ても自分以外がどんな型で使っているのかわからないという驚異のポケモン・ミガルーサを採用した構築でレート1900代まで到達したので(このくらいの成績じゃ基本構築記事なんて書かれないのを良いことに)ブログを開設してミガルーサ全1を騙ろうとしたのですが、試しに検索してみたら軽く調べただけでも最終レート2100以上のミガルーサ入り構築が2つ出てきたのでご破算になりました……推定ミガルーサ全国3位のジキルです。

 

構築(S3最高1778位、最終2841位)

 ペリイルカの並びで雨展開を強く意識させて選出を縛りながらその実ドオーのステロ欠伸による起点作りを狙っていくパーティー。セグレイブやテツノツツミなど雨とステロ欠伸の両方で重いポケモンが結構居たので正直余り効果的なコンセプトではなかったですね……この構築での戦績は128戦72勝(勝率56.25%)でした。

 

ミガルーサの採用理由

 元々ミガルーサの枠はクエスパトラやハバタクカミ、ポットデス等の特殊積みアタッカーを採用していたのですが、どこぞの粋でいなせなポケモンのせいで特殊アタッカーなのに物理受けに流されるという異常事態が頻発(例えばC特化ポットデスの1殻やぶアシストパワーはH252天然ヘイラッシャに乱数次第で2耐えされる)。相性有利を取れる草や電気にあまり目ぼしい積みアタッカーは居ないし、よしんば居たとして草や龍にテラスタルを切られてしまったら元も子もない。そもそもペリイルカがヘイラッシャを強く呼ぶのにトドロクツキでしかヘイラッシャを安定処理出来ない(それも雪雪崩を採用されていた場合瓦解する)のは辛すぎるので、天然を貫通して等倍の高火力でヘイラッシャを落としきれる特殊積みアタッカーという都合の良いポケモンでも見付けられない限りこのパーティーは解散かな~と思っていたら……

 

 

なんか居ました。

 型破りにより天然は無効、身を削ればタイプ一致で威力210にもなるアシストパワーはヘイラッシャを確定一発で粉砕し、しかも何してくるかわからなすぎて選出時にも警戒され難い完璧なポケモン。ミガルーサは特殊積みアタッカーとしての全抜き性能という限定的な勝負であれば現環境でもかなり上位に入ると思います。

 

ミガルーサの型考察

ミガルーサ@オボンのみ 鋼テラス

波乗り アシストパワー アクアジェット 身を削る

控えめH4B28C252D4S220

 

努力値考察

C:特化

S:Sランク+2で最速スカーフコノヨザル抜き抜き

HBD:身を削るでHPマックスからでもオボン発動出来るようにHPを偶数にしつつ余りで物理耐久がなるべく高くなるように調整

 

 正直準速CSぶっぱ余りHでもそこまで困らないとは思うのですが、後のテラスタイプ考察でも述べる通りミガルーサは身を削った後でも殴られることがかなり多いのでSラインを落として少しでも耐久を上げる調整にしました。

 

・テラスタイプ考察

 アシストパワーを撃つポケモンのテラスはエスパー無効の悪、半減の鋼に抜群を取れる格闘にするのが一般的だと思います。ならば何故ミガルーサはアタッカーであるにも関わらずテラスタイプを攻めに一切貢献しない鋼にしたのか……

 

 

 

 

 

こいつのせいです。

 A特化鉢巻ノーマルテラス神速はH4B28ミガルーサに86.7~101.8%の乱一(12.5%)なので身を削っていたら当然耐えられません。ステロを蒔かれていたらただの鉢巻神速でも乱数で落ちます。とは言え採用率2位のカイリューが相手に居たら選出不可能なポケモンなんてただの愉快なマスコット枠でしかないし、型破りでマルスケを貫通出来る以上攻めの面ではそこまで相性悪くはないので神速を半減で耐え凌ぐためのテラス鋼採用に至りました。岩や霊でない理由は単純に耐性が多くて共通する弱点もないからなのですが、水/エスパーと鋼というタイプの組み合わせは現環境における先制技の大半(影撃ちと不意打ち以外)をどちらかが半減で受けられるようになっています。

 

~以上のことを踏まえた耐久側のダメージ計算~

A特化カイリューの神速 鋼テラス時19.2~22.8%

A特化セグレイブの礫 15.0~18.0%

A特化珠ミミッキュの影撃ち 鋼テラス時28.9~34.9%

A特化イルカマンのジェットパンチ 24.6~28.9%、テラス切ってたらこの倍

A特化マリルリのアクジェ 15.6~18.6%、テラス切ってたらこの倍

A252キノガッサのマッパ 19.2~22.8%、テラス切ってたらこの4倍

 

 このように各種先制技をある程度余裕を持って耐えることが出来るので、例えばカイリューのA特化ノーマルテラス神速+ミミッキュのA特化珠影撃ちのような組み合わせでも急所や2回連続で最高乱数を引くパターン以外では耐えて、返しの型破りアシストパワーでマルスケや化けの皮を貫通して屠ることが可能です。

 

・技考察

身を削る:一般的に殻破の劣化として扱われている専用技。何を思ってこの性能にしたんだろう……

アシストパワー:当然採用のメインウェポン。非常に強力ではあるものの半減の相手を押しきれる程の火力はないし、等倍でもチョッキセグレイブとかには耐えられたりします。

波乗り:もう一つの一致技……ですが火力が足りなすぎて身を削っても尚耐久無振りサーフゴーに確定耐えされるので、たぶんドロポンの方が良いです(ドロポンなら最低乱数切って一発)

アクアジェット:麻痺や岩封を入れられた場合や不意打ちを透かしたい時、先制技に耐えるHPがもう残ってない時など意外と使用頻度は多かったものの役割対象を広げる冷凍ビームや身を削れる状況を増やすための自己再生ないし身代わりの方が強いかもしれないです。

 

~アシストパワーのダメージ計算~

H252ヘイラッシャ 103.1~121.7%の確定一発

HD特化ミミッキュ 確定一発

H252カイリュー 94.4~112.1%の乱一(68.75%)

H252ハバタクカミ 89.5~106.1%の乱一(43.75%)

H252チョッキセグレイブ 63.9~75.6%の確定二発

 

 上で書いた通り特殊耐久が高めの相手には案外普通に耐えられるので、ステロ等によるサポートが重要になってきます。

 

ミガルーサ以外の面子

 1900代(というか最終レートは1886)の構築にどれだけ需要があるのかは疑問ですが、他のポケモンの調整や所感も併せて残しておきます。

 

イルカマン@パンチグローブ 水

ジェットパンチ ウェーブタックル ドレインパンチ ビルドアップ

意地H40A252 S212

 

A:特化

S:最速ギャラドス抜き(最速カイリュー抜き抜き)

H:残り

 

 雨展開とステロ欠伸展開の両取りを狙ったビルドレイルカマン。Sはカイリューのアンコールを避けられる程度に振っています。一般的なペリイルカのイルカマンがどういう調整・技構成をしているのか詳しくないけど、雨ターンを稼ぐための守るに併せてビルドを積めたりするのでビルド採用はかなりアリだと思いました。

 

 

ぺリッパー@しめったいわ 水

暴風 羽休め 蜻蛉返り 電光石火

図太いHB特化残りD

 

 雨降らし要員。イルカマンを通す為のクッションとして単体での戦闘を考慮しない調整や技構成にしたもののそもそも雨展開が容易に通せるような相手がほぼ居らず、選出誘導しかしないマスコットに枠を割ける程の余裕もないので恐らく解雇です。

 

 

ドオー@メンタルハーブ 炎

ステロ 欠伸 地震 再生

図太いHB特化

 

 この文章を書いている途中に余りの4を振っていないことが判明した起点作り要員。物理耐久やわやわという印象の強いドオーであるが、特化させることでBの値が無降りのDをギリ上回り、珠ドラパのアローくらいまでなら超高乱数で2耐え出来るようになる(急所は考えないものとする)しセグレイブの氷柱針も4発までなら耐える(地面テラス地震は考えないものとする)。

 炎テラスを採用することで氷技を半減し、更にメンタルハーブによってアンコールも一回無効とテラスさえ切ればテツノツツミにかなり強く出ることが出来るが、よく考えたらテラ鋼の方が龍技半減出来るし強いような気がしてきました。どちらにせよ地面は弱点のままだし……

 ちなみにイルカマンとドオーは旅で使った個体を流用しています。そのせいでイルカマンはスーパーボールに入ってるけど、配色似てるし気にしないことにしてます。

 

 

サーフゴー@拘りスカーフ 無

ゴールドラッシュ シャドボ 10万 トリック

臆病CSぶっぱ残りH

 

 変化技をメタれるスイーパー。積みアタッカーが割と早い内に倒れたのにサーフゴーで適当にシャドボ撃ってたらなんか勝ってた試合とかもたまにあるし、拘りトリックで地面技を固定し後ろの飛行テラストドロクツキで起点にするみたいな立ち回りもしたりする。やはり厨ポケはどう使っても強いというのを感じますね。

 

 

トドロクツキ@ブーストエナジー 飛行

クロバット くらいつく 挑発 龍舞

意地ASぶっぱ残りH

 

 ORAS発売から9年来の付き合いになる相棒が手に入れた新しい姿にしてイルカマン、ミガルーサに並ぶ積みアタッカー枠。本家にはない挑発のお陰でヘイラッシャに強いぞ!みたいな気分で居たのに、雪雪崩されたり1発目で地割れ当てられたり普通にゴツメで削り取られたりと対ヘイラッシャの勝率がすこぶる悪い。それ以外の相手には結構強いが、1舞+古代活性くらいつくがH降りだけのジバコイルにステロ込みで耐えられたりするので微妙に火力が足りない。テラス切っても珠ミミッキュのじゃれ影耐えないので微妙に耐久も足りない。1舞してもスカーフ最速マスカーニャに上からしばかれるので微妙に素早さも足りない。ついでにドドゲザンやデカヌチャンには両ウェポン半減で封殺されるので技スペも足りてない。でも好き♡

まとめ

・型破り特殊ミガルーサは火力・耐久・素早さの全部が満遍なく物足りないが基本的に警戒されないので選出する相手を絞って慎重に運用すれば3タテの量産も可能である

・ミガルーサの採用を決定したのが24日(シーズン終了4日前)の夜のことで非常に粗削りな構築になってしまったので、来期はもう少し構築の完成度を高めてレート2000を目指して行きたい

・たぶん四災が解禁されたらミガルーサはおしまい!になるのでそれまでにたくさん使おう

 

以上です。お疲れ様でした